2005年5月28日、渋川ツツジを見に行った帰りに、足をのばして行ってきました。
ここは、愛知県南設楽郡鳳来町吉田字田中140、遠州のお隣、三河です。
お寺の前は、道の駅「三河三石」(みかわさんごく)、国道257号沿いです。
このお寺の庭は、愛知県指定文化財となっています。
本尊は十一面観世音菩薩。
このお寺と徳川家康について。
1570年ごろ(元亀年間)家康が若い頃、武田信玄の軍勢に追われて逃げる途中、満光寺に一泊し、
一番ドリが鳴いたら起こせと頼んで寝ました。
ところがその夜半に突然ニワトリが鳴いたので、住職が家康一行を起こした。
一向は大急ぎ闇の中を出発した。
夜明けとともに武田軍が寺を包囲したが、家康一行は危機一髪命拾いした。
家康はこの恩返しとして、満光寺のニワトリに三石の扶持を与えた。
その後、1649年(慶安二年)家光から寺領二十石が与えられた。
「山の吉田の満光寺さまのとりになりたや、にわとりに」
と、今でも民謡として歌いつがれている。
満光寺 パンフレットより
満光寺の山門と本堂
庭観音とニワトリ
右の鶏は、小国(しょうこく)といい、平安時代に遣唐使が中国から持ち帰った鶏の子孫です。
家康が寺に泊った頃は地鶏と小国の二種であった。
家康を助けた鶏は夜明け前には鳴く習性から、小国ではないかと思われる。
説明を聞きながら、お庭を鑑賞できます。
小堀遠州流で、鶴亀蓬莱式の回遊林泉庭園。
高くそびえる裏山の斜面を利用し、書院に迫るように築かれています。